この4月上旬、グアムにダイビングに行ってきました。最終日は例によって、飛行機の気圧の関係でダイビングは出来ませんので、いろいろ考え躊躇した末に、生まれて初めて実弾射撃を体験しました。
実はグアムは今回初めてで、日本から近いのでいつでも行けるという気安さと、また反面、グアムにはこれと言って特に魅力を感じていませんでしたが、今回のダイビング旅行の結果、今後、段々と年老いていく中で、この島はいろいろな意味で小生にとって十分魅力的になりそうです。
南太平洋の島々の中で、ハワイやニューカレドニアは非常にいいところですが、日本から少し遠く、一方、パラオは未だ田舎で、またサイパンは寂れてだんだん観光客が少なくなっていく中で、このグアムは往復の飛行機の時間帯も日中の便利の良い便が出来、またホノルルに似たような賑わいもあり、シャトルバスも頻繁に走行していて市中の足の便もよく、大きなアウトレットもあり今後も十分楽しめる環境になっているのではないかと思います。
1.ダイビング グアムのダイビングポイントはアプラ湾の付近に集中しており、湾内の透明度は今ひとつですが、湾外は外海ですので凄く透明度がよく、特にハート型のブルーホールは、パラオのブルーホールよりも美しく感じました。ここはほかの場所に比べてこれと言って魅力的なポイントはありませんが、港からポイントまでが近く、中高年のダイバーにとっては十分楽しめるダイビングが出来る場所だと思います。今回のダイビングで6本潜って累計で185本になり、今後5月に西表島で6本予定していて、6月には馴染みの那覇のダイビングショップに御世話になり、慶良間で200本記念ダイビングをしようと思っています。
2.実弾射撃 つい最近、韓国のプサンの射撃場で、日本の旅行客が焼死した事故があったばかりですし、また、今まで聞いた話では、フィリピンに暴力団関係者が実弾の射撃訓練に行っているというような、非常に悪いイメージの話ばかりが先行していますし、更に暴発事故とかの怖さもあり、かなり躊躇しましたが、一度ライフルを撃って体験したいという誘惑の方が勝りました。
かなり以前、すずらん会会員で海軍兵学校出身の大先輩のWさんから、戦前、Wさんの親父さんが陸軍の歩兵連隊長を歴任していたとかで、その時の話を教えてもらったことがありました。親父さんの話では、シナ事変での野戦で突撃命令を出したら、九州や東北の精兵は勇敢に駆け出して行くが、大阪の兵隊は突撃命令を出しても、塹壕の中に入ったまま、全く壕から出ようとしないというようなものだったと思います。しかし、今回、小生もライフル(三八式歩兵銃とみなして)を実射してその凄まじさを体験してみて、突撃と言われても壕から出ない大阪の兵隊の気持ちが少しは理解できたように思います(笑)。
3.横井ケーブ 今回時間がなくて、南部のタロロフォの滝の近くにある「横井ケーブ」には行けず、ホテルの観光案内のスタッフに聞いた話です。ご承知のように、戦後27年目の昭和47年に、戦後も終戦を知らずにずっとこのグアム島の密林に潜んでいた、旧日本兵の横井庄一氏が現地の人間に捕まり出てきた、というニュースで大騒ぎになりましたが、この横井庄一氏が潜んでいた洞窟が、彼が作りそこで居住していた、通称「横井ケーブ」です。その横井ケーブが微妙に観光地になりタロロフォの滝の近くにあるのですが、実はこれはレプリカの洞窟だそうです。彼が潜んでいた洞窟は実際はもっと奥地にあり、観光客がとても入れるような所ではないとのことです。よく考えれば、至極当然な話で、タロロフォの滝のようなよく人が来るような場所に、27年も誰にも見つからず潜んでいるのは不可能というのはすぐ分る話です。
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