長年使用したブーツに穴があいたので修理してみました.なお,お客様のものは修理せず買い換えをお勧めします(笑)
もっとも,本プログを参考にご自分で修理するのは妨げません.もちろん,「プログ見てやったのに失敗した」なんて苦情は受け付けませんのであしからず.
フィンポケットが当たるらしく,甲の部分に穴があいてしまいました.
痛んだ部分をばっさりと鋏で切り抜きます.これを端布に載せてマジックで型どりし,切り抜きます.
切り抜いたものを元の位置にはめ込みます.同じ色・同じ厚さがベストですが,そんなもの手に入らないので,妥協妥協.ここでは,厚さはだいたい同じであるものの,全然色の違うもので我慢.
ブーツは立体的,新しい板布は平面なので,うまくはまらないはずですが,後の糊工程で合わせていきます.糊は,ブーツ側・新しい板布の両方,断面の部分に塗ります.一度に全周塗ってしまうと扱いにくいので1/3周ほど.このとき,ブーツ側・新しい板布,相対する場所を塗ること.ここでは千枚通しを刷毛の代わりに使っています.
塗ったら,指で触ってもくっつかない程度にしばらく乾燥させ,張り合わせ,しっかりと押さえます.爪を使って押しつぶすように,しっかり圧縮します.
立体的なところに無理に平面のものを張り合わすわけですから,残り2/3周のことを考えながら,引っ張りながら位置を考えて張り合わせます.
続いて,残り1/3周ほども同様に,糊付けし,乾燥させ,張り合わせます.
写真のもの,少々失敗しています.右の写真,左ブーツは立体感がおかしくなっていますし,右ブーツはなんだかしわが・・・ 写真でわかるかなぁ・・・
ヘタクソなのでお客様のはやらないのさ(笑)
しばらく放置して,糊が完全に降下するのを待ち,裏返し,今度は縫っていきます.普通の裁縫と違い,貫通させず,すくい縫いです.裏が終わったら表に戻して,表も縫います.
ね,運針が下手でしょ.お金を頂けるわけ無いよね(笑)
普通はこれでおしまいですが,今回は,張り合わせ工程で,かなりひずみが出ててしまったので,補強の意味でアクアシールを塗ってみました.不格好ではありますが,まぁ,これで当分使えるでしょう(^^)v