うっかりSuicaで伊豆急に乗ってしまった人多いのではないでしょうか.私は「乗ってしまった」はないんですけど,伊東駅手前でハタと気が付いて,一度改札を出たことがあります.
2010年春,伊豆急がSuicaを導入するとのこと.利用は全駅,チャージは一部駅のみの取り扱いで,新規発行は行わない.
・伊豆急Ssica導入
Pasmoではなくて,Suica,なしてかな.Suicaを導入しているのは,JR東日本と東京モノレール・東京臨海.東京モノレールと東京臨海は,もともとJR系列なので,PasmoではなくてSuicaなのは当然だと思うんだけど,伊豆急はみなさん知ってのとおり東急系,東急系がSuicaというのは,ちょっとビックリ.
その生い立ちから国鉄と同一スペックを求められた伊豆急,だからSuica? そんな亡霊みたいな話は,今時関係ないよねぇ.まっ,どっちでも良いけど・・・・ どっちでも使えるもんね.
と,生い立ちなんて書いたので,ちょっと解説.
JR伊東線は,もともと熱海−下田間全線複線で計画されたものの,伊東−下田間計画放棄となり,その後,東急が敷設免許を取得,あらたに設立した子会社(現伊豆急)に譲渡して建設,昭和36年に開通.東急が乗り出してわずかな期間で開通,いかに東急が本気だったか想像がつきます.
時は小田急西武による箱根山戦争真っ最中.そして,小田急の背後に居た東急と西武により伊豆戦争勃発.河津−下田間は山間部を通っているのは,西武に海岸を押さえられてしまったらと言われています.確かにプリンスホテルがで〜んとあるもんねぇ.
なお,西武は現伊豆箱根に免許申請をさせたものの敗れ,東急には「国鉄と同一規格とし,国鉄が買収を求めたら応じること」と条件がついたとの話です.
昭和53年の伊豆大島近海地震では稲取−河津間が半年不通,稲取トンネルが途中で70cmほどずれてしまうという,土木史上甚大な災害を受けています.
初期導入車両(新車)である100系は平成14年頃まで使用され,その後国鉄からの中古を改造した200系になり,平成17年頃から東急8000系の中古を改造した8000系になってます.
東急8000系は去年東急線からすべて引退しましたが,600両以上作られ,東横線・田園都市線・大井町線で活躍していた車両なので乗ったことのある人も多いのではないでしょうか.
ほかに2100系リゾート21.初代黒船電車は2100系1次編成で既に引退し,現在の黒船電車は4次編成.5次編成が最終で,現在都合4編成を運用中.リゾート21のような車両は,優等列車専用に運用されるのが普通なのに,普通列車として運用されるのが原則で,かなり異例.特急券を持たない乗客が乗るのを躊躇したり見送った・・・ はい私です(笑)
えっ,てっちゃんみたいだって? ちゃうもん.昔,伊豆急と少々関わりがあって,いろいろ教わったんです.昭和53年の災害とその後の防災強化対策,鉄道や土木関係者など各関係方面から注目を集めていたのでした.
・東急8000系さよなら運転
・伊豆東海岸鉄道敷設の歴史