お掃除していたら,こんなもんが出てきました.
富士フイルムの「写るんです」です.結構古いものです.一世を風靡したものですが,最近はトンと見ませんから,知らない人もいるかも知れませんね.富士フイルムのサイトを見ると,今でもあるんですね.
・「富士フイルム写るんです」
カメラと言えばカメラですが「レンズ付きフィルム」が正しい解釈のようです.そして「写るんです」は富士フイルムの登録商標のようで・・・ なんでも,会社幹部に対する新製品説明で「こんなもんで写るのか」という問いに対して「写るんです」と答えたのが,ネーミングのきっかけだとか.
私がまだ初心者だった頃,この「写るんです」全盛期.そして「潜るんです」ってもんもありました.こちらはUNの製品.「写るんです」用のハウジングです.ストロボは付属品ではなくて,別売.
「写るんです」には外部ストロボ端子なんちゅ〜ものはなく,このストロボは「写るんです」のストロボ発光を感知して発光します.「写るんです」のストロボの前に蓋をして光を遮り,この蓋から光ファイバーじゃなくて光ビニール(笑)で光をセンサーに導いていました.
結構画期的な商品だったと思います.しかし,富士フイルムは,次から次へと「写るんです」をバージョンアップしていきました.そのたびに外形が変わり,シャッターボタンの位置が変わり・・・と.「潜るんです」側は,アダプタを出したりしてましたが,そう度々バージョンアップしていられません.ましてや,ユーザーは都度買い換えるなんてことは出来ません.そうして「潜るんです」は廃っていくのでした.
ただ,こう書くと富士フイルムが悪者のように読めるかも知れませんが,各社から類似品が出て,改良するのが富士フイルムが生き残る道なわけで,しかも水中利用はほんの一部だったでしょうし・・・
でも,この「潜るんです」で培った技術は,オリンパスのデジカメに繋がっていきます.UNがOEM供給することになるのです.
当時,ニコン製の「ニコノス」という水中カメラがありました.その中でも「ニコノスRS」.高嶺の花でした.後にも先にも,一眼レフタイプの水中カメラは「ニコノスRS」しかないのではないでしょう.ちなみに「ニコノスRS」はココム規制品で,海外持ち出しは通産省の許可が必要でした.
そうこうしているうちに出てきたのが,Sea&Seaの「モーターマリン」です.そう,私もご多分に漏れず,モーターマリンに進んでいったのでした.まだ,手元にあるので,そのうち写真にとって,このブログでご紹介しましょう.