今日はブーツの修理です.古くなってくると,フィンが当たるところがすり減ってきます.また,あっちこって接着箇所が剥がれてきます.ダイビングブーツでは,あまり長距離を歩かないためか,靴底はあまり減らないですね.
今回は,すり減ってしまっているで,移植手術しかないです.ウエット屋さんから貰ってきた端切れを活用します.同じ色どころか類似した色ってのも難しく,「両面ジャージで同じぐらいの厚さのもの」だけの条件で在庫調べ.下の写真の通りですが,「まぁ似てる色」ということにしましょうよ・・・・
まず,傷んだところを,ばっさりと切り取ります.切り取ったものを型紙代わりにして,新しいもの(といっさても端切れですが)に型どりします.私は大抵マーカーペンを使ってます.水性ですから,海一発で色が抜けますしぃ.
そして切り取って,要所要所位置決め用の印を付け,ところどろこ待ち針で仮固定してから,スーツボンドで貼り込んでいきます.位置決めして仮固定しないと,もともとが平面のものを立体的にはめ込んでいく訳で,無理があり,ひずんでしまいます.つ〜か,ゴムを適度に歪ましてはめ込んでいくわけです.均等に歪ませるというか,特定の場所に集中して歪ませないようにするというか・・・・
スーツボンドは,全面一度に塗るのは,やはり無理で,待ち針一本づつその区間毎に,塗って・乾かして・張って〜を繰り返していきます.
張り終わったら,今度は針仕事.婆ぁちゃんは夜なべして・・・・じゃないけど.普通のお裁縫では,針は布を貫通しますが,ウエットスーツ地なんかもそうですが,針が抜けたのでは,そこから水が入ってしまいます.貫通させるのではなく,すくい縫いにします.
裏側を縫うには,一旦裏返さないといけないのですが,これが大変.まぁすこしづつ地道に・・・
今回は,靴底のゴムとの隙間が全体的に剥がれかかっていたので,隙間にアクアシールを流し込んで補強しました.また,今さっき縫ったところも縫い目の補強ということで,アクアシールを塗りました.ただし,アクアシールの原液と言いますか,チューブのままでは固くて使いにくいで,cotol-240で希釈しています.cotol-240は本来硬化促進剤ですが,今回は粘度調整として使ったことになります.
さぁ,これでしばらく延命出来ました.あとどのくらい延命出来たのかなぁ・・・・ まだまだ使うぞっ!!