報道に寄りますと,大西洋クロマグロに規制をかける動きがあるようです.クロマグロと言えば思い出すのが,近大マグロ.こちらは完全養殖なので,資源枯渇・種の絶滅といった話とは関係なし.早く大規模生産に入って欲しいものです.
近大マグロ,関東ではあまりなじみがありませんね.「近大」自体もあまり話題に出ないけれど,近畿大学のこと.近畿大学水産研究所で作られたクロマグロが近大マグロで,近畿大学の商標とか.小さいのを海から取ってきて人工管理下で大きくする畜養ではなく,人工孵化させた卵からの完全養殖で,餌はいろいろなものを混ぜ合わせた人工餌だとか.
養殖といえぱ,天然物より劣るというイメージがありますが,遜色ない様子.むしろ,餌を調整したことで,トロ部分が多くなったらしい.消費地に近いところで養殖可能ということで,冷凍ではなくチルドで流通できるわけで,これも有利な点.また,人工餌というとなんとなく悪いもののイメージがありますが,成分管理が出来ると言うことを意味し,天然物より近大マグロは水銀蓄積量が少ないらしい.天然物は何を食ってるか判らず,変なものも食ってるかもね.
当社も時々出かける串本.串本といっても広くて,本州最南端潮岬の大阪側にある袋港,ここにいつもお世話になってる南紀シーマンズさんがあります.そして,潮岬の名古屋側に紀伊大島,大島の北側,つまり串本の中心側に大島港と大島漁港.一方,串本町の中心地近くの串本港ないし串本漁港から見ると,沖合に紀伊大島.対岸って感じの所に大島港と大島漁港があります.以前は串本港と大島港間で頻繁に渡し船がありましたが,潮岬の中程と大島が橋で繋がったため,今は定期船はありません.さて,この大島港と大島漁港のはじっこのほうに,近畿大学水産研究所大島分室があり,これが近大マグロ養殖の本拠地.航空写真で港のはじっこ海の中に丸く写っているのがマグロの生け簀ですね,たぶん.
・参考
海上保安庁第五管区 和歌山県南部の港湾
海上保安庁第五管区 和歌山県南部の漁港
近大マグロの生産量は,まだまだ微少.卵から生魚になるまでにかなりか死んでしまい,商業ベースはまだまだだとか.大学の研究所であって水産会社ではないので,規模の拡大はしないのだろうけど,いずれは民間に技術供与して大々的に生産する方向のはず.
現在は数は少ないものの,地元串本では結構出回っている模様.スーパーの鮮魚コーナーで,トレイに載ったサクを見た覚えがあります.また地元寿司店にも.ただし,いつもあるわけではないみたい.
串本の寿司屋と言えば,松すし.ここのオーナー板さんは,南紀シーマンズオーナーと同級生です.だもんで,串本に行った折りは大抵一度は夕食に行くのですが,前回は連休のためか満員でダメでした.残念.是非近いうちに松すしに行かなくっちゃ.ダイビングじゃなくて寿司がメイン? いや,そんなことはないですけど・・・
おっと,こちらは近大マグロとは関係ない話でした.一応ダイビングのブログなので,無理矢理ダイビングの話題に擦りつけました(笑)